オーガニック

Organic 2005

Sister Dorothy
2月12日、アマゾンの熱帯雨林保護活動家でもある、アメリカ人修道女シスター・ドロシーが現地で射殺された事件が大きな波紋を呼んでいる。
「ブラジルで環境保護、そして人道支援活動を20年間続けてきた73才のシスター・ドロシーは以前から多くの脅迫を受けていた人の一人である」と、地元カトリック教会の司教土地委員会は語る。
先週は各地で追悼集会が開かれ、花で覆われたシスター・ドロシーの棺があるチャペルには泥だらけのブーツとカウボーイ姿の何百という住民が集まった。そして19日、その容疑者の一人が地元警察に自主して拘束された。
目撃者の証言によれば、シスター・ドロシーは殺害される直前に聖書を取り出し、自分に銃を向けた犯人に説教したと言う。そして、犯人たちは数歩後ずさりしながら発砲した。
事件後、ブラジル政府は Para 州にある約4万平方キロメートル(九州が42,168平方キロメートル)の熱帯雨林保護計画を発表。ブラジル連邦共和国は、854万平方キロメートル。そこに「世界の肺」といわれるアマゾン大密林(500万平方キロメートル、日本の約12倍)がある。
伐採を続け、それらを牧畜や農業地にすれば人口1億6千万人の一部の人はその恩恵を受けられるだろう。しかし、地球全体から考えればその代償は計り知れない事は明らかだ。
19 Feb 2005