オーガニック

Organic 2005

Justice to the Uighur people
24 Jun 2005
中国最西端、シンチアン・ウイグル自治区に住むほとんどの人はイスラム教徒である。彼等の顔は漢民族と言うよりはトルコ人にちかい。1940年代には東トリキスタン共和国という独立国家もあった。しかし、そのシンチアン・ウイグル自治区も今はチベットと同じ中国の一自治区でしかない。その自治区出身の女性実業家レビヤ・カディールさんが今、アメリカを拠点にしてウイグル族 (Uighurs) に対する人権侵害を公にする活動を始めた。
カディールさんは先にアメリカに亡命していた夫に新聞のスクラップ記事を送ったこと(外国人に秘密情報 を提供した罪)で1999年8月11日に身柄を拘束され、2000年3月に有罪となり、8年の刑を宣告された。しかし、中国の人権問題が世界で注目される中、2005年3月17日釈放されている。カディールさんは語る。「私は刑務所内で多くのウイグル族が罪なき罪の為に迫害を受けているのを目撃してきた。」「私は彼等と話す事さえ許されず、読むことも、書くこともできなかった。」「それどころが、自分の裁判に弁護士を雇う事さえ許されなかった。」
ウイグル族の中には分離独立を望んでいる者もいる、しかし、カディールさんの活動は平和的である。「ウイグル族がイスラム教徒であるがために中国政府がテロリストと決めつけるのは間違いで、アルカイーダのネットワークなどにもつながりは無い。」とカディールさんは断固否定。中国政府の圧力に屈しない彼女の活動が、国内のウイグル族に公正な人権をもたらすことをカディールさんは確信している。