オーガニック

Organic 2005

Child in India
26 Aug 2005
インドはネパールの国境に接するウッタル・プラデッシュ州、ゴーラクプルの村でまた幼い命が奪われた。インドはモンスーンの時期になると大量の蚊が発生し、毎年のように日本脳炎で死者が出る。今年はさらに発生時期も早まり、ウッタル・プラデッシュ州では日本脳炎で亡くなった犠牲者は二百人をこえたと報告。「地方から報告されない数も多数あるはずだ」とも語った。そのほとんどが生後6ヶ月から15才までの子供だ。しかも彼等は地方の貧しい村にいる。州医療保健担当官によれば、「ウッタル・プラデッシュ州で5千万のワクチンが必要とされているが、確保できるのは20万本だけだ」と語る。
西インドのマハーラシュトラ州では過去4ヶ月で1,600人ちかくの子供が栄養失調のため亡くなっている。彼等もまた全てが貧しい地方部族の子供達である。州医療サービス官は犠牲者が止まらない理由として、地方部族の住民か州政府官吏とコミュニケートしない事を嘆く。州政府は地方病院の設立に着手し始めたが、その病院に彼等を行かせることも、これから考えなければならない。