オーガニック

Organic 2005

One-rupee suicide
26 Sep 2005
12才の少女サニアはカルカッタ (Calcutta) の北にある村で母親と一緒に住んでいた。彼女の家は支給された防水カバーに覆われているだけの粗末なもの。いつもサニアは学校では何も食べていなかった。しかし、金曜日にクラスメイトがご飯を食べているのを見て、彼女は母親に1ルピー(約2円)をねだった。母親は彼女を叱り、仕事から帰ってみると天井からサリーで吊らされたサニアを見つけたのだった。
サニアの母親は未亡人。彼女はメイドとして働き、毎日その日の残り物を持ち帰って子供達を食べさせていた。インドのテレグラフ新聞は「サニアはクラスメイトが食べていたご飯に誘惑されて母親に1ルピーをねだったのだ」と言う。サニアはたった1ルピーを欲しがっただけ。しかし、母親はその1ルピーを与えることができなかった。その1ルピーさえも持っていなかったからだ。インドは近年前例のない経済成長を成し遂げているにもかかわらず、その多くは今だ改善されないままでいる。国連はインドの子供の二人に一人が栄養失調であると報告している。