オーガニック

Organic 2005

Liberian Iron Lady
16 Nov 2005
14年間の内戦が終り、先週投票されたリベリア大統領選の決選投票結果が未だ正式に公表されない。現在の投票結果はアメリカのハーバードで教育を受けた銀行家の女性候補、Iron Lady(鉄の女)のニックネームをもつエレン・ジョンソン夫人が59%で、元フットボール選手のジョージ・ウェア氏の41%を上回っている。しかし、ウェア氏を支持するCDC(Congress for Democratic Change)は投票箱が不正に操作されたと主張し、選挙委員会が調査を始めた。貧困層と元戦闘員の支持者を多く抱えるウェア氏は彼等に冷静さを保つように指示しているが、「もし、ジョンソン夫人が勝利者となれば、抵抗勢力が起こるであろう」と警告。また18の議席を獲得したCDCは不正の報告が十分に提示されないなら、議会をボイコットするとも表明している。
月曜日にはウェア氏を支持する多くの若者が首都モンロヴィアにあるアメリカ大使館前をデモ行進し、現在は大規模集会の禁止令も出ているリベリア大統領選挙。選挙委員会議長はジョンソン夫人と彼女の支持者にまだ祝い始めないよう警告しているが、アフリカ最初の女性リーダーの誕生の期待は高まるばかりだ。もちろんジョンソン夫人は不正を否定している。調査結果は23日までには確定する見込みだが、モンロヴィアのスラム出身のヒーローが教養ある女性の閣僚になるような平和的解決が望まれるだろう。