オーガニック

Organic 2006

Grim future of Olive Ridley
甲羅がオリーブ色をしているため、オリーブヒメウミガメとも呼ばれるウミガメがいる。保護活動家は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにも記載されているこのヒメウミガメの減少に歯止めがかからないと警告している。
ウミガメにしては小柄なヒメウミガメの体長は大きくて70cm。彼らは砂浜に大群で上陸して産卵するという他の種類のウミガメには観られない習性をもっている。インドの東海岸のオリッサ・ビーチには毎年二十万から三十万頭のヒメウミガメが巣を作っているが、過去13年間に十二万頭以上が漁船の網に捕まって窒息死していると報告された。法律ではカメが釣り網に捕まらないように除去装置を使用することになっているが、ほとんどのボートはこれらを装備していない。
ヒメウミガメは主に雨期になると平均120から150の卵を産み、45日から50日後にその子供達が殻を割って出てくる。しかし、これらの卵は犬やイノシシ、ハイエナのような肉食動物とカラスやカモメなどの絶好の獲物となり、時には海岸の侵食のために海へ流されてしまう。卵の生存する確率も低いと保護活動家は言う。
また、それらの警告にもかかわらず、連邦政府はオイル・ガス検証のための石油会社のボーリングを海岸の沖合で許可した。その一つにはカメの移動を妨げるコースも含まれていることがインド野生生物研究所の人工衛星調査で明らかになっている。
25 Feb 2006