オーガニック

Organic 2006

Dalai Lama seeks future of Tibet
亡命中のチベットの精神的指導者ダライ・ラマ14世が再び中国との対話と訪問を呼びかけている。チベット亡命政府はこれまでに何度も対話の機会を望んでいたが、中国政府はダライ・ラマ14世を分離主義者と非難し、それを常に拒否してきた。今回もダライ・ラマ14世は自ら中国政府が造成した低所得者向けの住宅地などを視察し、仏教の巡礼地を訪問したいと伝えている。
1959年の反乱記念日のスピーチで、ダライ・ラマ14世はチベットの分離独立ではなく、真の自治権を望んでいると強調する。「巡礼地を訪問するのと同じように、私は中華人民共和国における開発や変化をこの目で確かめる事を望んでいる」と精神的指導者は北インドのダラムサラにあるチベット亡命政府の席上で何千という追従者の前で語っている。また、ダライ・ラマ14世は中国政府とチベット亡命政府との前回の協議は彼が熱望する未来のチベットのためにいかなる疑念も取り払うべきだったととも語る。
「私はチベットの分離独立を望んではいないとはっきり述べている。そして、中華人民共和国の枠組みでその未来を探し求めるであろう」「真実を見極める人であれば、この私の声明が本当の自治に対するものであり、分離独立を望むものではないことに気付くはずである」
*1950年、中国はチベットを侵略。そしてそれを中国の自治州として主張。1951年、チベットは強制の下に物議をかもす条約に署名する。1956年、アムド(Amdo)、カム(Kham)で反乱が起きる。1959年、反乱はラサ(Lhasa)へと広まり、中国陸軍がそれを制圧する。1989年、世界平和やチベット国家の平和的な樹立に対する運動評価され、ダライ・ラマ14世はノーベル平和賞を受賞する。
10 Mar 2006