オーガニック

Organic 2006

Muslim girl in India
インド南部の州ケララに住むルビアは16才。家族は回教徒でありながら彼女は熱心にインド古典舞踊を練習する。ルビアは地元高校のバラタナティアム(Bharatnatyam)舞踊コンクールで頭角を現した後に、回教徒の多いマラップラムでの舞踊コンクールで優勝した。そして今、彼女は有名なインドのダンサー、 ムリナリニ・サラバイ (Mrinalini Sarabhai) のダンスアカデミーからのオファーを受けるほどに成長した。
しかし、地元のモスク委員会は彼女の成功を喜んではいない。「もし、彼女が伝統的なイスラム教の芸術舞踊でそれらを勝ち得たなら、彼女の回りは贈り物で溢れていただろう」とルビアの父親は語る。3才で音楽と舞踊を習い始めたルビアは今、学校の試験準備で忙しい。しかし、地方寺院での公演にも時間を割く。それは出演料が彼女の家族を助けるからだ。彼女の出演料は1,000から3,000ルピー($22.-から$66.-)、既に50カ所以上の寺院で公演している。
彼女にとって幸運な事は師匠に恵まれていたことだ。彼らはルビアから1ルピーも受け取った事がない。彼女のステージ衣装も彼らがそろえる。「私は彼女が我々に栄冠を持ち帰ってくれることを確信している。それだけが私たちの必要とするものだ」と師匠の一人アナンド氏は言う。
成績も優秀なルビアは学校でも友達や教師に人気だ。そんな彼女は言う。「神は一つ。私が古典舞踊で哀願するのはヒンズーの神だけではなく、私たちが違った名前で呼ぶ最高位の創造者」「私は練習して古典派のダンサーとして卓越し、謙虚な方法で社会に貢献するつもりです」
地元のモスク委員会のリーダーはルビアの舞踊が彼女の家族を社会ののけ者として扱う理由だと、公然とは認めていない。しかし、その管轄区域に住む限り彼らは無視され続け、公共の援助も受けられない。ルビアの父親は言う。「ドアは永遠に開かれないかもしれない。しかし、世界はそんなに小さくないはずだ」
13 Mar 2006