オーガニック

Organic 2006

The Organic Lightemitting Diode
有機発光ダイオード(OLED)に電気を流すと白く発光する。電球よりもより自然の日光に似た光を作り出すと言われるこの技術は現在、携帯電話やMP3プレイヤーなどに使われているが、それが壁や天井、家具ににまでもプリントできるようになるとアメリカの科学ジャーナル「Nature」に記述されている。
我々が現在日常的に使用している電球が発明されて130年以上。デザインは多少改良されたものの、その基本的な発光原理は変わっていない。今日、電力の20%以上が照明として消費され、その半数以上を占めるのは白熱電球である。この巨大なエネルギー消費を減らすことは多くの科学者の研究目標であった。
「私たちはこれが効率のよい生活アイテムをリードしていくことを望んでいる」と、語るジャーナルの著者の一人、南カリフォルニア大学のマーク・トンプソン教授。
有機発光ダイオードはそれ自体のデバイス全体の厚みが2000オングストローム(1オングストロームは 0.1nm に相当)と言うから、一般の人には想像しにくい。それはタングステンワイヤーを使った白熱電球と違って発熱もしなければ、消費電力も少なく、長持ちもする。しかし、有機発光ダイオードは部屋を明るくするほど十分な光を生成することが不可能だった。
赤、緑、青の染料で覆われた合成樹脂の薄いレイヤーを結合させて白色発光させるにはリン光性の青い染料が非常に短命だった。そこで研究者は螢光性の青色物質を使うことによってそれを克服した。この新しい素材はガラスやプラスティックなどにプリントすることができ、広範囲の照明が可能になる。しかし、それが現実になる前に科学者達は湿気から有機発光ダイオードを守る方法を考えなければならない。それが解決すれば、有機発光ダイオードは環境上もっともスタイリッシュな素材になるだろう。
13 Apr 2006