オーガニック

Organic 2006

Breast Ironing
アフリカのカメルーンで思春期の少女に対する虐待行為とも言える習慣「breast ironing」を止めさせるキャンペーンが進行している。
その行為「ブレスト・アイロニング」とは、娘の胸にその発育を押さえるために母親がアイロンをかけると言う痛々しいもの。母親は台所で使用するすりこぎ棒と温めたバナナやヤシの実殻を使って、娘の胸を叩いたり、マッサージしたりする。
統計によればカメルーンの少女の26%がこれらを経験し、同じ数の母親がそれによって自分の娘を男の子の誘惑から守り、早すぎる結婚を遅らせることができると信じている。
それは今に始った事ではない。ある女性は「私は村の習慣通り自分でブレスト・アイロニングしたから早く結婚せずにすんだ」「私はただ他の女の子のように学校に行きたかっただけ」と誇らしげに語る。
また、娘にブレスト・アイロニングをした母親は「学校を卒業する前に娘の人生を台無しにしたくなかった」「娘を守ることができて満足している」と、後悔の表情はない。
文化人類学者たちはブレスト・アイロニングは早期結婚や妊娠を妨げる効果的な方法ではないと論している。「不幸にもテレビは子供達に不道徳な性を助長している」「大切なことは親子でしっかりと性の問題について話し合う事である」「そうすれば少女たちは成長する意味を正しく理解できる」
カメルーンでは今、ティーン・エージャーの少女たちがブレスト・アイロニングの問題をテレビ・キャンペーンで繰り返し訴えている。「若い少女たちの胸にマッサージをすることは本当に危険で、健康に有害です」「自然に成長しましょう」
23 Jun 2006