オーガニック

Organic 2006

Day for Darfur
ほこりまみれで静まり返った北ダルフール州の町(Tawilla)は空っぽだ。住民は民兵組織ジャンジャウィードにすべて追い出された。
9月11日に爆撃を受けて村から逃げてきたハサニアさんは「耕作をしていたら、突然に飛行機が飛んできた」「私は池で遊んでいた子供達を連れてそのまま逃げつづけて来た」と語る。同じ日、他の村々も爆撃された。
ロシア製アントノフは標的を正確に定めず、貨物ハッチから次々と爆弾を投下する。彼女は負傷した子供を背負って何日も歩き、ようやく避難所に到着した。しかし、最後の支援政府機関は車両がハイジャックされたため1ヶ月前に閉鎖されていた。ダルフールは今、救援隊員ですら安易に活動することができない。
そして、避難民は公衆衛生施設もない生活を強いられる。人集りのキャンプ地には間隔もなければ、プライバシーもない。小さなビニール袋が空を舞い、いたるところにゴミが散乱し、その悪臭は想像を越す。
給水施設のある難民キャンプでは1日1人当たり2ガロン(7.57リットル)の水が補給されているが、それは1日50から150リットルが人間の生活に必要十分な量とされている世界水機関(World Water Organization)の基準には程遠い。しかし、そこにいる多くの子供達は走り回り、微笑んで「Hello」「OK」と語りかけてくる。それが唯一彼らの知っている英語だからだ。
国境なき医師団(MSF)に参加しているブライアン氏は思いを語る。「一度、5分間でもいいからダルフールの難民キャンプや危険ゾーンを訪れてみるといい」「本当の人間らしさを見直すためにね」「人類は今また大量虐殺の指紋を置き残してしまった」
22 Sep 2006