オーガニック

Organic 2006

Mother's battle in Senegal
セネガルのヤイ・ディオフさんはこの2ヶ月間、地元ティアロユから出て行く若者たちを引き止めてきた。彼女はそれが大西洋岸を監視するEUの艦船や飛行機よりもより効果があると確信している。
セネガルの港町ティアロユ(Thiaroye)は人口4万5千人のごく普通の漁村である。それがいま西アフリカの不法移民の出航港として最も有名な村のひとつになっている。
ディオフさんの息子もカナリア諸島を目指して小さな漁船で船出したひとりだった。しかし、彼女の息子は81人の若者と共に途中で溺れ死んだ。それ以後、彼女は毎朝のように海辺へ出かけ、若い漁師を呼び止めては話しをしている。
ティアロユの家族は先祖代々漁師をしている。男は海へ出て魚を捕り、女はそれを買って売りさばく。「村がこんなに貧しくなったのは昔のように魚が捕れなくなったからだ」とディオフさんはいう。
彼らが所有する木製小型漁船では大西洋で操業するヨーロッパのトロール船に張り合えるはずもない。それらは古くなるばかりで修理する余裕もない。そこに目をつけた密航組織は若い漁師たちを誘惑し、危険な船旅を強いるのである。
ディオフさん率いる地域の女性グループは何百人もの若者が犠牲になっているこの地域で、危険を顧みずに夢をもとめて船出する彼らを止めるためにが立ち上がった。
彼女たちに引き止められた20代半ばのある青年はいう。「僕たちのほとんどがこの国を去ろうとしていのは、ここになんのチャンスもないからだ」「それは若者に手を貸そうとしない政府に責任がある」
6 Nov 2006