オーガニック

Organic 2006

Nigerian football ghettos
ナイジェリアの北部に位置するカノ(Kano)州は熱帯雨林に囲まれた南部とは違って乾燥している。古くから北アフリカとのキャラバン交易が盛んで、宗教も南部のキリスト教徒に対してほとんどがイスラム教徒でハウサ語を話す。そんな州都に住む少年たちの感心の的は常にヨーロッパのフットボールだ。
彼らのあこがれのプレイヤーといえば若干19才でチェルシーに所属するナイジェリア代表のジョン・オビ・ミケル。もちろん隣国カメルーン代表でバルセロナに所属するサミュエル・エトーも人気がある。カノ市のスラムで生活する子供たちの会話にはヨーロッパで活躍するトップ・プレイヤーの話が絶えない。
スラム街でフットボールを楽しむ13才のアブドラ・モハメドくんは「プレミアリーグのチーム名だってみんな知っているし、ここに住むほとんどの子供たちがヨーロッパのフットボールを見ているよ」「彼らの試合を見ていると自分も明るくなれるんだ」と語る。
「イスラムの国でももっと大きいサウジアラビアの人たちだってフットボールを見ている」「イスラム教徒だからといってフットボールを見たり、プレイしたりしてはいけないことはないのさ」とモハメドくん。
彼らのほとんどは学校をずる休みして、ライセンスもないテレビ・ハウスでフットボールを見るために時間を費やしている。「テレビを見てドリブルのしかた、タックルのしかたを学ぶんだ」と他の少年が得意げに話す。先生たちは学校へ来るようにと子供たちをとがめるが、彼らはテレビに夢中だ。
「僕たちにはまず見ることがおもしろいんだ」「だからと言って、いつの日か外国のクラブでプレイすることを諦めているわけじゃない」「世界には成功する希望があるからね」
7 Dec 2006