オーガニック

Organic 2007

Meteorites from Sahara
西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)国境に位置するモーリタニア第二の町ヌアジブ(Nouadhibou)はなんとも奇妙な町だ。そんな町のマーケットではニワトリやヤギ、伝統的なハーブの薬草から魔法の薬まで何でも買える。その中でも最も珍しいものは隕石である。
隕石はサハラ砂漠から来た遊牧民たちが持ってくる。空から落ちて来た石だという彼らはその石の真の価値を知らずに、装飾品としてそれを欲しがる外国人コレクターに隕石を売り渡してしまう。その結果、多くの貴重な科学的資料が密かに海外へ持ち出されてしまう。
隕石は海洋陸地を問わず地球上のどこにでも落ちてくる。とりわけ陸地では赤道付近にあるサハラのような広大な表面で発見されることが多く、乾燥した気候は隕石を良好な状態に保つ。それらは砂の柔らかい砂丘よりも、どちらかと言えば、平坦な固い砂地に落下した場合により見つけやすい。遊牧民たちは夜中に流星を見つけると、その場所まで隕石を探しに行くのである。
隕石を密輸したことのあるアメリカ人旅行者はアルジェリア人と取引をしたという。「私たちはそれらを海外へ持ち出すためにヌアジブで落ち合うことにした」「なぜなら町は無法地帯であり、そこでの唯一の法はお金だからだ」「初めは飛行機で持ち出そうと試みたが、港である海運会社を見つけて船で持ち出した」「結局、賄賂も支払うことなく、何も調べられずに持ち出すことができた」と彼はいう。
ロンドン自然史博物館のキャロライン・スミス博士はそのような隕石が密輸業者によって海外へ流出していることを懸念している。
「ときに何十億年も古い隕石は大変な価値があり、我々の惑星や太陽系を研究する科学者にとっては非常に重要である」とスミス博士はいう。
密かに持ち出された隕石はネット・オークションなどで売りさばかれ最終的にコレクターの手に渡る。
16 Apr 2007