オーガニック

Organic 2007

Praying for rain
北半球で観測史上もっとも暖かかったこの冬、いま南半球のオーストラリアでは深刻な干ばつに悩まされている。オーストラリアのジョン・ハワード首相は来月までに多量の雨が降らなければ、多くの農地への灌漑が禁止されるであろうと警告した。
ハワード首相は3,750Kmにおよぶマレー・ダーリング川には飲料用の水しか貯まっていないと説明し、灌漑が禁止されれば、その流域にある園芸や酪農産業に破壊的な影響を与えるであろうことを認めた。もし、そうなればオーストラリアの消費者は大きな物価上昇に直面するだろう。
フランスとスペインを合わせたほどの面積がるマレー・ダーリング川流域にはオーストラリアの41%の農業が集中しており、その国の85%の灌漑用水を供給している。「我々は雨を祈らなければならない」と、ハワード首相は首都キャンベラで語る。
農業組合の頭首は「もし、今年の灌漑が禁止されれば、柑橘類、オリーブ、アーモンドの出荷ができなくなる」「そして、それらの木が枯れてしまえば、最低でも5年から6年はなにも生産できない」という。稲作協会の会長も「灌漑が禁止されれば、米の収穫はできない」と語り、ワイン・ブドウ生産も同じように影響を受けるだろう。
オーストラリア政府は1月に灌漑を総点検する計画を含めた100億ドルの予算を発表。さらに灌漑権利を管理する4つの州から灌漑を調整制御する計画を導入した。今のところヴィクトリア州を除くすべての州がその計画に同意している。水問題は今年後半に行われる選挙でもキーワードになるのは間違いない。
19 Apr 2007