オーガニック

Organic 2007

Morales kicks off high altitudes
ボリビアのエボ・モラレス大統領が標高2,500m以上での国際試合を禁止したFIFAに抗議している。
遊説中だったモラレス大統領は「我々がプレイできるのだから、世界のエリートがプレイできないはずがない」と大臣らと共に標高3,600mの首都ラ・パスにある政府官邸前でストリート・サッカーをして見せた。
事の発端は、今年2月のコパ・リベルタドーレス杯グループ予選、ブラジルのフラメンゴがボリビアのレアル・ポトシに2-2で引き分けた試合だった。標高4,000mのスタジアムでフラメンゴの選手は試合中にも酸素吸引が必要なほどで、試合後にフラメンゴ側は「二度とあのような場所では試合はできない」と訴えた。
そこでFIFAは、選手の健康を損ね、試合にも影響するとして標高2,500m以上の高地での国際試合を禁ずると発表。これを後押ししたのはブラジル・サッカー協会だとも言われているが、アルゼンチン、ウルグアイなども賛成している。
この決定に驚いたのはアンデスの国々ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビアなどだ。エクアドルのキトは2,800m、ペルーのクスコは3,500mある。エクアドルのサッカー協会は「FIFAが公平であるならば、ブエノスアイレスやサン・パウロのように湿度や温度の高い場所も禁止すべきだ」と反論。
モラレス大統領は「我々は彼らがもう一度心に手を当てて考え直してくれる事を願っている」とアンデスの国々と団結する姿勢を見せた。
時を同じくして地球の裏側では71才の日本人元中学校教師が標高8,848mのエベレスト登頂に成功している。
31 May 2007