オーガニック

Organic 2008

Football charity in Falluja
昨年のサッカー・アジアカップ優勝はイラク国内で宗派を越えた歓喜を呼び起こした。そしていま、そのアイデアはあるアメリカの慈善事業にまで及んでいる。
ボストンで旅行会社を経営するロクサーヌさんはイラクに駐留している息子のブライアン宛に優勝チームをプリントした100枚のポスターを送った。そのポスターはアンバル州をパトロールするブライアンの手によってイラクの子供たちにくばられ、2日間でポスターはなくなった。子供たちは大喜びし、ブライアンたち海兵隊員は部族長から夕食に招待されるようになる。
言葉の通じない親善訪問でブライアンは小さなジェスチャーでも好意を伝えられることに感動し、子供たちのフットボール・リーグを設立するアイデアを得た。「ポスターがこのように人々を一つにできるなら、フットボール・リーグならどうなるだろうと想像してみたんだ」とブライアンは語る。
「私たちはサッカーをしている子供たちをいつも見かけるが、そこにはリーグもなければ、何もない」「各地区の子供たちを年代別に分けて6チーム、合計24チームを編成したいと考えている」と、ブライアンは同僚のコーチ経験のあるカルロスと共に地域の部族長に話を進めている。
新しいリーグのためにブライアンはボストンの母親と共に「Operation Ultimate Goal」を設立し、3ヵ月で2万ドルあまりの資金を集めた。当初は中古のユニフォームを数箱そろえられればいいと考えていたプロジェクトも今や予想を上回り、新品のユニフォームやシューズ、その他の備品を購入するに十分な金額に達した。
ブライアンの目には変わりつつあるイラクが写し出されている。「以前は我々をターゲットにしていた人たちも、いまは私たちと共に働いている」「3年前のファルージャは常にIED(即席爆発装置)、迫撃砲や待ち伏せといった危険と隣り合わせだった」「しかし、2007年の4月以来そこは平穏になっている」という。
今月の終わりにはリーグを立ち上げることを目指しているブライアンをボストンのロクサーヌさんは希望をもって見守っている。「私たちはすでにスンニ派とシーア派が一つになったところを目撃している」とルーマニア生れの彼女はフットボールがすべてを解決できることを信じている。
「たぶん私たちすべてのアメリカ人はイラクで起こっていることに罪を感じているのだと思う」「それはメイン州の匿名希望の女性から1万ドルの寄付をいただいたことでも説明できる」とロクサーヌさん。次に彼女はイラクの子供たちをアメリカに招待して地元のチームと試合をしてほしいと考えている。「私が思うにイラクが苦もなく勝つと思うけど、それはまた違う話ね」
4 Jan 2008