オーガニック

Organic 2008

Carbon-neutral farm
燃焼時に発生する CO2 と光合成時に吸収する CO2 が相殺されるカーボンニュートラル。そんな先駆者的な農場がイタリアのウンブリア州で始まっている。
その新技術が設置されているのはローマの北にあるオリーブオイル農場「Casrtello Monte Vibiano Vecchio」。ぶどう園やオリーブの木が立ち並ぶその美しい風景は一見温暖化による気候変動など無関係なように思われるが、農場のオーナーたちはそれでも自分たちが世界を緑化していくことに貢献しなければならないという。
そこにある農機具は一切CO2を排出しない。すべてが電動でその電力もソーラーパワーから充電されている。24枚のソーラーパネルが取り付けられている液体ベースのバッテリーボックスはオーストリアのCellstorm社製。これまでソーラーエネルギーによって作られた電気はすぐに使用しなければならなかった。しかし、そのバッテリーボックスは使用量によってはソーラーエネルギーを3日間蓄えることができるという。
現在その備蓄期限を10日に延ばそうと改良されているバッテリーボックスは少しでも光を反射できるように白く塗られている。農場内を移動するゴルフカートや作業員が使用する電気バイクなどすべてがそのバッテリーボックスから充電される。Cellstorm社はその農場は毎年4,500リットルのガソリンを節約でき、CO2の排出を10トン減らすことができると見積もっている。
「それは高価な初期投資だが、5年でそれを回収できると考えている」「そのときから我々の化石燃料請求書はなくなるだろう」と言うのはオリーブオイル農場経営者のロレンツォ氏。農場にはオリーブオイルを製造する過程で使用するボイラーもあるが、彼らはメタンガスの代わりに昔のようにウッドチップを使用するだろう。木は畑にある再生可能資源だからだ。
「我々は気候変動に順応できる農場を持つ以外に選択肢はない」と言うのはトルジャーノでぶどう園を経営するキアラ・ルンガロッティさん。「それは私たちの子供やそのまた子供たちに手渡せる唯一の方法」と彼女はいう。
18 Oct 2008