オーガニック

Organic 2008

Santa Baby
「C'est Si Bon」「Santa Baby」などのヒット曲で知られるEartha Kitt(アーサ・キット)が結腸がんのため25日、81才で亡くなった。
キットはシンガーとしてだけでなく、俳優、ダンサーとしても数多くの功績を残している。トニー賞、グラミー賞、エミー賞とアメリカの3大エンタテイメント・プライズにノミネートされた数少ないアーティストの一人でもある。
1960年代には「Batman」のテレビシリーズで「Catwoman」を演じ、あの間延びした話し方は誰もが記憶したに違いない。しかし、60年代後半になるとベトナム戦争に反旗を振りかざし政府のブラックリストに載せられることになる。
国内で仕事ができなくなったキットは11年間海外で働き、1974年には南アフリカを旅行してアパルトヘイトに立ち向かった。その後ニューヨークのブロードウェイに戻ったキットは再びナイトクラブファンを魅了したのである。
1927年サウスカロライナでキットが生まれたとき、彼女の母親は綿花農園で働く14才の少女であった。父親は白人農園所有者の息子である。
その後キットは8才でニューヨークの叔母のもとへ送られ、15才でショービジネスキャリアを始める。ダンサーとしてキャサリン・ダンハム・ダンス・トループの一員となったキットは翌年にヨーロッパ・ツアーにも加わる。
パリのナイトクラブでも歌うようになり、50年代には映画にも出演するようになったキットがフランス語を習得したのもこの時期で、彼女独特のスタイルのルーツがここにある。
後年コネチカット州に住んでいたキットはホームレスの家族に自給自足の生活を教える番組のスポークスマンであった。彼女の性的魅力ある歌声は永久に響き渡るだろう。冥福を祈りたい。
25 Dec 2008