オーガニック

Organic 2009

Sun in the box
太陽熱を利用して料理できるソーラークッカーが「Forum for the Future」による気候変動のためのグリーンアイデア賞を受賞した。
「Kyoto Box」と名付けられたソーラークッカーのコストはわずか5ユーロほど。段ボールでできたその調理器具は水を沸かして消毒したり、食べ物を煮たり焼いたりできる。必要なものは太陽光だけという優れものだ。
この小学生でも作れそうなソーラークッカーは銀のフォイルが貼付けてある大きな外箱と黒く塗られた内箱から成り、約2時間で10リットルの水を80度にすることができるという。
「いま世界中でおよそ30億人近い人々が薪を燃料にして料理をしている」「しかし、この箱があれば発展途上国の山林伐採を食い止めることができ、さらに煙による村人の健康障害も減少し、何よりも毎年汚染された水を飲んで命を落とす数百万人の子供たちが救われる」と語るのは発明者のボマー氏。
ノルウェー出身のジョン・ボマー氏はケニア人の妻ニーマと5才の娘アミナと一緒にケニアで暮らしている。そんな彼はケニアで「Kyoto Energy」という会社を立ち上げた。
もし、「Kyoto Box」が世界中で使用されるようになれば、彼は先進諸国の企業からカーボン・クレジットを受け取ることができる。ボマー氏は国際的なカーボン・マーケットから資金供給を得ることを望んでいる。
9 Apr 2009