オーガニック

Organic 2009

Curcumin may fight dementia
過去にリューマチ関節炎や骨粗鬆症を予防できると報告したターメリック(Turmeric adds health flavour)。今回はノースカロライナのデューク大学の研究者がマウス実験において痴ほうにも有効であったと報告している。
2004年にUCLAの研究チームがすでにマウスを使ってターメリック・スパイスに含まれるクルクミンが脳におけるβアミロイドの蓄積を抑制し、アミロイド斑を減少させることを示したが、今回の報告は、週に1,2回カレーを食べることによってアルツハイマー病と痴ほうの兆候を妨げることができるという。
デューク大学のドライズワミー教授は週に2,3回カレーを食べる人の方が痴ほうになるリスクが低い証拠があるとも述べている。
痴ほうはアミロイド・プラーク(アミロイドタンパク質の塊)が脳の神経繊維を破壊して進行していくと言われるが、クルクミンはそのアミロイド・プラークの進行を妨げるという。
「クルクミンにはアミロイド・プラークをバインドしてしまう確固たる証拠があり、動物による実験結果も得られている」「次のステップは最新の脳スキャンを使ってクルクミンを人間のアミロイド・プラークにテストすることです」「そしてそれはUCLAで現在進行中である」と、同教授は同じ効果のあるカレー錠剤の開発も可能であることも述べている。
しかし、アルツハイマー病研究財団(Alzheimer's Research Trust)のウッド女史はそれらのクルクミンを摂取するには100g以上のターメリックパウダーを食べる必要があるとし、ドライズワミー教授の主張にも動物実験に限られていると強調している。それでもUCLAでの実験結果には期待しているという。
「クルクミンを比較的多く摂取するインドではアルツハイマー病の発生率が驚くほどに低い」「我々にはその原因はまだわかっていません」「故にクルクミンの研究には熱心に行っています」「安くて入手可能な安全な治療が患者の生活基準を変える可能性があるのだから」
3 June 2009