オーガニック

Organic 2009

The world's wettest place
インド北東部、メガラヤ州南部カーシ山地にあるチェラプンジ(Cherrapunji)の年間平均降雨量は11,437mm。1861年には世界最多の26,465mmを記録したこともある世界最多降雨地だ。そんな町がいま水不足に悩まされている。
チェラプンジは山地に位置しており、ベンガル湾の湿気がモンスーンによって吹き上げられるために多くの雨が降る。町には美しい滝と鍾乳洞が存在し、インドゴムノキ(Ficus elastica)の根を引いて渡した天然の「生きた橋」があるなど、観光地としても有名だ。しかし、その地球上で最も湿った場所は年々暑くなり、雨量が減少しているという。
チェラプンジの気象観測所によればこの5年間で年間平均雨量は8,000mmから9,000mmと約20%減少。夏が長くなり冬が短くなることは気温が上がり大気中の湿り気が損なわれていることを意味する。その結果、冬の間の水不足が問題になってきた。
最近では暑い日の朝になると、隣接する平野の町から数十台のトラックが荷台に水を満載して山を登って来る。「今まで雨ばかり降っていたこの町で、ここ数年冬になると私たちは水を買わなければならない」「雨も非常に不規則で予測できなくなった」と語るのは地元で教師をしているイラ・マノラさん。
人口11,000人のチェラプンジの町はサンスクリット語で「雲の家」を意味するメガラヤ(Meghalaya)州の貴重な観光地。
「夏の日中の平均気温が2度上がり、外国人観光客は年々減少している」「彼らは雨と雲を見るためにこの山に来ます」「もし、美しい滝や池が消えてしまったら誰もこの山奥には来なくなるだろう」と訴えるのは州の環境保全員。
20 Dec 2009