オーガニック

Organic 2010

Fat around the hips and thighs is good but the tummy
ヒップや腿の脂肪は以外にも健康に良いことがオックスフォード大学の研究チームによって発表された。研究によればそれらの脂肪は反炎症性の物質を含み、有害な脂肪酸をぬぐい取るという。ただしお腹の脂肪は別である。
研究者は脂肪の少ないヒップはクッシング症候群のような新陳代謝性(metabolic)の問題を引き起こす可能性があるとも述べている。したがって、将来的に医者が糖尿病のような心臓血管と新陳代謝性の病気から体を守るためにお尻に脂肪を再配布することを処方するかもしれないという。
これらの脂肪はお腹の脂肪より燃焼させることが難しいことが判ってる。それは一見好ましくない事のように思えるが、脂肪が素早く分解されると細胞から分泌されるタンパク質であるサイトカイン(cytokine)が大量に放たれてしまう。それらのサイトカインは心臓血管病、インスリン抵抗性、糖尿病などに関連づけられるのだと専門家はいう。
一方、燃焼の遅いヒップや腿の脂肪は良好な血糖値を助長するアディポネクチン(adiponectin)というホルモンを作り出す。アディポネクチンは血液中を流れて動脈を守り、動脈硬化、糖尿病、高脂血症、脳卒中、脳卒中、心筋梗塞などの予防に重要な役割をするとされている。
大学の研究主任マノロポーラス博士は「重要なのはどこにどのような形で脂肪が集まるかである」「ヒップや腿周りは良いが、お腹の周りは良くない」と断言する。
メタボリック症候群は単なる肥満症の事ではない。内臓脂肪の蓄積による高血圧、高血糖、糖代謝異常、脂質代謝異常などの理由で脳卒中や脳疾患、癌などの生活習慣病にかかりやすい状態のことをいう。
20 Jan 2010