オーガニック

Organic 2010

School grapples with gay rights at prom
とある理由でダンスパーティ(プロム)を中止したミシシッピ州の片田舎にある小さな高校が全米で議論を引き起こしている。
多くのアメリカン・ティーンエージャーにとって高校のプロムは成人期への大切な通過儀礼である。ところが18才のコンスタンス・マクミランさんにとっては「プロムのパートナーは異性に限る」という学校の規則に異議申し立てをするという大きなチャレンジだった。
10代の初めにレスビアンであることを公表したマクミランさんはプロム・ガウンの代わりにタキシードを着て同性のパートナーをエスコートする許可を学校に求めた。しかし、イワタンバ農業高校(Itawamba Agricultural High School)は彼女の申し立てを無効にしたばかりか、この申し立て騒動で学習課程に支障が生じたとしてダンスパーティを中止してしまった。
学校側がプロム中止を決定した後も彼女は家族に励まされて登校したが、同級生からは「高校生最後の年を台無しにしてくれてありがとう」などと言われる始末。そこで彼女の弁護に回ったのがACLUアメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)
「学校はプロムを中止にして、自分の権利を主張しているにすぎない彼女にその責任を負わせようとしている」とACLUはマクミランさんの表現の自由の権利を侵したとして学校を訴えた。
その後、全米からこの高校のプロムを主催してやろうという声が集まり、「コンスタンスをガールフレンドとプロムに行かせよう」と題したマクミランさんのFacebookには40万人の支持者が殺到。地元ニュース番組にも出演した彼女にはあるIT企業から大学進学のための資金として3万ドルのチェックが与えられ、あるホテルのオーナーは自分のホテルでプロムをバス送迎付きで無料で開催させるとまで言い出した。
月曜日の法廷でマクミランさんは他の人と同じようにプロムに参加する権利があると告げられ、学校長はマクミランさんをサポートする何千ものメールを受け取ったと証言。しかし、4月2日に予定していたプロムを開催するとは言わなかった。
24 Mar 2010