オーガニック

Organic 2010

Green exercise
たった5分間の緑地での運動が、人々の精神状態を改善するという調査結果が環境科学技術ジャーナル(Environmental Science and Technology)で発表された。
調査はイギリスで1,250人を対象にしてあらゆる野外活動を基にして行われた。研究調査によれば散歩、ガーデニング、サイクリング、釣り、ボート、乗馬から農業まで、多くの分野で精神状態と自尊心の素早い改善が見られ、さらに年齢が若ければその影響も大きいことがわかった。
その効果は最初の5分間で著しく現れ、それ以上長くても確かな改善は見られるものの、効果は小さかった事もわかった。年齢性別で見てみると、身体上、精神的共に若年層により多くの効果が現れた。そして湖や川などの水辺での野外活動により大きな効果が現れている事も判明した。
エセックス大学の研究リーダーは特にストレスが溜まっている人や精神的に疲れている人にこの「緑の運動」が有効であると述べている。例えば、ストレスの多い仕事場からランチタイムに近くの公園で少し散歩をするだけでも大きな効果があるという。さらに。青少年を犯罪から遠ざける効果も大きいという。
精神衛生慈善団体の最高経営責任者ポール・ファーマー氏はこの短時間の「緑の運動」は薬のいらない低コストな精神改善の治療法だという。「憂うつの経験のある人が幅広い治療の選択肢を得ることは重要です」「私たちは全ての医者が適切な場所での運動を一つの治療法として考えてくれることを望んでいます」
1 May 2010