FIFAワールドカップ2006

World Youth 開幕

Netherlands 2-1 Japan
 オランダの南端ケルクラーデ(Kerkrade)にあるパルクスタット・リンブルク・スタディオンで行われたFIFAワールド・ユースのオープニングはベニン対オーストラリアの試合が1-1で引き分けた後、オランダ代表が日本代表と対戦した。そこはまさにオレンジ一色のカーニバル状態。オランダ代表キャプテンのヘドゥイグス・マドゥロは二日前のワールド・カップ予選に後半23分間出場してフィンランドを0-4で下してきたばかり。前半の45分間、オランダはそのMFマドゥロを中心としてトータル・フットボールを展開。初戦の緊張の中、日本の若きイレブンはアヤックス・ユース出身(現アーセナル所属)のFWクインシー・オウス・アベイエを止めることができない。前半7分、アベイエが右から強烈なシュートを放つと、ライアン・バベルのヒールからPSVのMFイブラヒム・アフェライが押し込んでオランダが先制。続く18分にもアベイエのクロスをバベルが至近距離から確実に決めて2-0とオランダが順調な立ち上がりを見せた。
 このまま一方的な試合になるかと思われたが、ブルーの日本代表は守備を立て直し、ようやく前半を終える。後半に入るとリズムを取り戻した日本は途中出場の水野晃樹のFKから平山相太がヘッドで合わせて1点を返す。GKケネス・フェルメールの後ろに転がるボールを見て、スタディオンは一気に静まり返った。しかし、その後のカレン・ロバートのシュートはクロスバーの上。試合は2-1で終了。試合後、大熊監督は「前半にも後半のような試合が出来ていれば違う結果になっていただろう」と語り、フォッペ・デ・ハーン監督は「今夜のパフォーマンスには満足しているが、十分なゴールを上げられなかった事が問題だ」と語っている。
10 June 2005

ワールドスポーツ

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