FIFAワールドカップ2006

The biggest sporting party on the planet

 32年間、ワールドカップの舞台から遠ざかっているオーストラリアがそのジンクスを破るチャンスを向かえた。12日の試合でオーストラリア代表はウルグアイ代表DFダリオ・ロドリゲスに先制点をゆるしたものの、その後の攻撃を防ぎ、アウェー戦を1-0で終了。「16日にはテルストラ・スタジアムに8万人以上の観衆が集まるだろう。モンテヴィデオの試合で、皆オーストラリア代表が過小評価されていたことに気付いたんだ。それは長い間、クリケットとオージー・ボールが主流だったこの国のスポーツに新しい風を吹き込んでいる」とオーストラリア代表のキャプテン、ミドルスブラのベテランFWマーク・ビドゥカは語る。
 先週末、同じミドルスブラのGKマーク・シュワルツァーは固い守備を見せた。リバプールFCのウェンガー、ハリー・キューウェルの才能も素晴らしい。パルマのMFマルコ・ブレッシアーノのキャノン・シュートは破壊力抜群だし、スイスのバーゼル所属、元バスの運転手でもあるFWスコット・チッパーフィールドも見逃せない存在だ。そして、彼等を指揮するヒディンク監督。今、シドニーの人たちの間ではオーストラリアが勝ち進む可能性の話題で絶えない。
 モンテヴィデオの試合を終えた両チームは月曜日のほぼ同時刻にシドニーに到着したが、その表情は対照的だった。ホテル並みに装備したカンタス航空のチャーター便で移動して来たオーストラリア代表に対し、ウルグアイ代表は定期便のエコノミー・クラス。ウルグアイ側が試合開始時間を何度も変更したために、フライト調整が狂ってしまったのだが、代表チームには影響なさそうだ。ヒディンク監督は「これと言った秘策はないね」「我々はスコアしなければならないだけだ」と3-4-3のアタッキング・システムを用意している事を明らかにした。何れにしてもオーストラリアが世界最大のスポーツ・イベントに戻って来る日は近いだろう。
15 Nov 2005

ワールドスポーツ

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