FIFAワールドカップ2006

Kings of Africa

Egypt 0-0 Ivory Coast(Egypt win 4-2 on penalties)
 アフリカ・ネイションズ・カップ・ファイナルは延長戦でも決着がつかず、PK戦の末、エジプト代表が5度目の栄冠を手にした。75,000人を集客したカイロ・インターナショナル・スタジアム、赤と白に染まったファンの表情は明るかった。それもそのはず、先の事件で6ヶ月の代表出場停止を命ぜられたミドの姿がベンチに見える。準決勝の後にも猛烈にハサン・シェハタ監督を批判していたミドだったが、何度もそのVTRを見せられるうちに自ら公に謝罪。短期間でシェハタ監督との確執を取り払った。この22才の暴れん坊を監督は「これ以上話すことはないだろう。ミドは私の息子のような存在だ」と語り、ミドをファイナルのベンチに置いた。
 試合はお互いに決定期を逃し120分を戦って0-0のままPK戦に突入。エジプト代表GKアル・ハダライがコートジボアール代表FWディディエ・ドログバ、バカリー・コネのPKをセーブして、9人目のキッカー、エジプト代表FWモハメド・アブトリカがウィニング・ショットを決めた。
 遠くイングランドからミドの行動を見守っていたトッテナムのマーティン・ヨル監督は「彼がファイナルの場に居合わせたことに満足している」「ミドはいつでもプレイしたいだけなのさ」「トッテナムでは常に立派なプロの選手としてプレイしているよ」と語っている。プレミア・リーグで9得点しているミドは直ちにイングランドに戻り週末のサンダーランド戦に備える。
10 Feb 2006

ワールドスポーツ

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