FIFAワールドカップ2006

The brothers against each other

 フェイエノールトの2トップの一人、サロモン・カルーがオランダ代表でプレイする可能性が出てきた。昨年夏に市民権申請を却下されたコートジボアール出身のFWサロモン・カルーだったが、オランダ最高裁はその要請を再考すべきと裁決を下した。
 現在20才のストライカーは17才の2003年、フェイエノールトに加入。昨シーズンはエールディビジで20得点、今シーズンも11得点とゴールを量産。オランダの法律では市民権を申請するのに最低5年間の労働実績が必要だが、サロモンが拒否されていたもう一つの理由は市民権獲得と同時に他のビッグ・クラブへの移籍が可能になるからだった。
 しかし、状況は変わった。ワールド・カップのグループ組合せも決まり、本戦まであと4ヶ月。マルコ・ファン・バステン監督も「サロモンは比類なき才能と技術を持ち合わせている」「もし彼がオランダのパスポートを所持するなら我々のチームを大きく変えてくれるだろう」とサロモン・カルーの市民権獲得をサポートしている。そして、先のアフリカ・ネイションズ・カップでも活躍したパリSG所属の兄ボナベントゥール・カルーとの兄弟対決も6月16日に実現するかもしれない。
15 Feb 2006

ワールドスポーツ

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