FIFAワールドカップ2006

Heroic Victory

Portugal 1-0 Netherlands
「ポルトガル代表を率いてから3年半、9人で試合終了を向かえたことは一度もなかった」と、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督。
16枚のイエロー・カードと4枚のレッド・カードが飛び交った決勝トーナメント一回戦はポルトガルがマニシェの1点を守りきり、ユーロ2004大会に続いてオランダに勝利した。
前半終了間際にMFコスティーニャが退場となり、後半にはMFデコまでもが退場になると言う信じられない展開をスコラーリ監督は「確かに両チーム共に度を越した行為はあった。しかし、デコの場合は挑発行為だ」と非難。
また、2004年の準決勝でも決勝ゴールを決めたMFマニシェは主審の大げさな判定を批判している。「我々は才能ある集団であり、同じく友情も持ち合わせる集団だ」「主審はそのスペクタクルに貢献しなかった」「僕にはそんなに退場者が出るほどの暴力的な試合だったとは思えなかったよ」
キャプテンのフィーゴは「前半は良かったが、9人になってからは非常に難しいゲームになった」「この試合はチームの結束力と国民の素晴らしいサポートがあったからこそ勝ち上がれたんだ」と語っている。
一方、DFボラルーズ、そしてデコと同じバルサのチームメイトでもあるDFファンブロンクホルストが試合終了間際に退場処分となったオランダ・サイドでもファン・バステン監督が審判を猛烈に非難。「主審が試合を台無しにした」「後半はほとんどプレイが止まっていた。我々がプレイしたのはせいぜい25分ぐらいだろう」
結果、圧倒的にボールを支配し、22本のシュート(枠内8本)を浴びせたにもかかわらず、数的有利を生かすことができなかったオランダは敗退。キャプテンのGKファン・デル・サールは「10人対9人になった時にボールをコントロールできなかったのが敗因だ」と語っている。
FIFA会長のセップ・ブラッター氏は「審判はプレイヤーと同じレベルではなかった。イエロー・カードは審判に出されるべきだ」とコメントしている。
25 Jun 2006

ワールドスポーツ

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