UEFA チャンピオンズリーグ 2004-2005

チェルシー逃げ切ってベスト4

Bayern Munich 3 - 2 Chelsea, Inter Milan 0 x 1 AC Milan
 試合開始と同時にチーム・ホテルに戻ったモウリーニョ監督の指示は先制点。ミュンヘンに乗り込んだロンドナーたちはそれを実行した。バイエルンのマガト監督は前線にクラウディオ・ピサロ、ロイ・マカーイ、そして、ロンドンで得点したシュバインシュタイガーを中盤に置き、攻撃力を増して試合に望んだが、先制点は第一戦の再現となった。前半30分、ジョー・コールからのパスを受けたフランク・ランパードのキャノン・シュートはまたもDFルシオに当り守護神カーンの逆に流れてゴール、オリンピック・スタジアムが沈黙した。前半の得点チャンスを逃したバイエルンは後半15分にランパードのFKからのダミアン・ダフのシュートをブロック。これで流れを掴んだバイエルンは5分後にゴール前にこぼれたボールをピサロが押し込み同点にする。その後も猛攻撃を見せたバイエルンだったが、試合終了10分前、3点目を決めたのはチェルシーFW、コートジボワール代表ディディエ・ドログバ。コールからピンポイントのクロス・ボールを得意のジャンプ・ヘッドでファー・サイドに決めて、準決勝進出を引き寄せた。勝ち残るには3点が必要になったバイエルンは試合終了直前、ゲレーロ、ショルの2ゴールで逆転したが、第一戦との総得点で6-5と1点及ばず敗退。試合後、バイエルンのマガト監督は語った。「ドログバが90分走れる事はわかっていた。でも、あのエアー・ジャンプのタイミングはすばらしかった。あれでは誰も止める事はできない。」
 一方イタリア、ミラノでは、0-1とリードされたインテルがCKからのMFガンビアッソのゴールがファールで無効と判定されると、インテル・サポーターが爆発。ミラン・ゴールに大量の物が投げ込まれ、試合は中断。再度試合は再開されたが、事態は収まらず、メルクス主審は中止を決定した。
12 Apr 2005

ワールドスポーツ

サッカー大好きな人のためのワールド・スポーツ情報。ニューヨーク、ロンドン、アムステルダムからのレポートを中心にお伝えします。