UEFA チャンピオンズリーグ 2004-2005

21 years for Liverpool

AC Milan 3-3 Liverpool
 リバプールが3点差を追いつき、PK戦を制して21年ぶりに欧州チャンピオンに返り咲いた。前半終了間際のクレスポの3点目が決まった時、ミラン・サポーターのだれもが7度目の優勝を確信したであろう。しかし、その壁をぶち破ったのはキャプテン、スティーブン・ジェラード。後半9分にリーセのクロスを待っていたジェラードがヘディングでゴール右サイドネットに流し込むと、2分後にはウラジミール・シュミチェルが右足を振りぬき、長身のディダの手を弾いて左ネットにゴール。リバプールの怒濤の攻撃は止まらず、後半14分、ガットゥーゾからジェラードがPKを得ると、キッカーのシャビ・アロンソは一度GKに弾かれながらもこぼれたボールを押し込んで一気に同点とした。
 その後のヒーロはリバプールのポーランド代表GKイェルジ・ドゥデクだった。前半の3失点はすべてがセーブできないボールではなかったが、後半には好セーブを何度も見せ、ついに試合は延長戦に入った。しかし、守備を固めた両チームは失点せず、決着はPK戦。ドゥデクは先手のACミランに対し、いきなり2本セーブしてリバプールを優位に立たせた。そして、ミラン5人目のシェフチェンコにも独特の踊るような構えでボールを弾き、リバプールに5度目のチャンピオンズ・カップをもたらした。
 試合後にジェラードは「こんなずばらしい夜を味わったあとに、リバプールを去るなんて考えられるかい?」とトロフィーを掲げた。
25 May 2005

ワールドスポーツ

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