UEFA チャンピオンズリーグ 2005-2006
Racist abuse again
- 週末に行われたスペインリーグ、サラゴサ対バルセロナ戦でまたもや人種差別的な野次が飛び交い、試合は中断させられた。それは後半31分、アフリカ最優秀選手のサミュエル・エトーがコーナー・キックに向かうときに起こった。
- 審判のヴィクトル・トーレスは2分間試合を中断し、クラブ側にこのような野次を止めるよう場内アナウンスを求めた。それにもかかわらず、試合の最後まで、エトーがボールに向かう度にスタンドのあちらこちらから同じような野次が飛び交った。
- チーム・メイトのロナウジーニョは「このような侮辱を受けながらプレイし続けるのは無理だ」「エトーが侮辱を受けているのを見て、僕もピッチを去るつもりでいた」「僕はエトーに君は彼らより大きな人間だと言ってなだめたよ」「このような事は二度と起こらないでほしい」と試合後に語っている。
- 「僕は黒人のように走り、白人のように生きる」とジョークを語っていたエトーでさえそのような野次には耐えられない。ライカールト監督は「それは本当に恥じるべき事だ。でもエトーにプレイを続けるように説得したチーム・メイトの態度には満足している。同時に、審判の行動もすばらしかったと言いたい」と語った。
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サラゴサは昨シーズンもエトーに対する野次でスペインサッカー協会から600ユーロの制裁を受けているが、それでは手緩いとの批判もある。無観客試合にするぐらいの制裁が必要だ。
26 Feb 2006
ワールドスポーツ
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