UEFA チャンピオンズリーグ 2005-2006

Narrow Advantage

Arsenal 1-0 Villarreal
ハイベリーで1-0とヴィジャレアルに勝利したアーセナル。その結果を見る限り、次週のアウェー戦に臨むロンドナーのアドバンテージは非常に少ない。しかし、同時にヴィジャレアルも829分CL無失点記録更新中のアーセナルDFをこじ開けなければならない難しさを知ることになるだろう。
前半のアーセナルは素早いペースでアプローチ。ジウベルト・シルバはリケルメ封じに徹し、エブエとフラミニはどんな相手でもその方法で敵のチャンスを潰して行った。セスク・ファブリゲスは中盤で組織的に機敏な動きをくり返し、ティエリ・アンリはいつものダッシュを見せた。ヴィジャレアルはまるで魚雷を持たない黄色い潜水艦だった。
そんな中、ピレスの糸を通すようなスルーパスに反応したアンリがボールを押し込んだが、オーストリア人副審の旗が上がる。そして前半41分、CKを跳ね返されたボールを拾ったアンリがアレクサンドル・フレブを見つけると、ベラルーシ代表がカットバックしたボールをコロ・トゥーレが押し込んでこの試合唯一のゴールを決めた。その結果、先制したアーセナルは後半に慎重なプレイを選んでしまった。
エル・マドリガルではアンリ、リュングベリ、そして戻ってくるレイエスらはもっと自由に動き回るに違いない。しかし、ヴィジャレアルはロンドンで見せたように引いてはいられないはずだ。そして、最も経験豊かな元イタリア代表のMFアレッシオ・タッキナルディは累積警告で出場できない。
火曜の夜、ヴィジャレアルは2得点できるだろうか? もしリケルメとフォルランがベスト・パフォーマンスを見せれば、それは可能だろう。しかし、アーセナルが1点加えればどうだろう? 現状を考えれば、9試合連続無失点のチームからいきなり3得点できるとは考えられないのだが。
19 Apr 2006

ワールドスポーツ

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