UEFA チャンピオンズリーグ 2006-2007

Football Globalisation

ワールド・カップの余韻が消え去ってゆく中、「何がフットボールのメイン・イベントなのか」。国際マッチ?それともクラブ・ゲーム?
世界中にいる熱狂的なフットボール・サポーターが答えれば、それはクラブ・ゲームである。かれらはクラブ・チームでの存在価値をナショナル・チームより強くもとめる。
あるイングランド人は「母国の優勝よりも、アーセナルが優勝した方が興奮するのは当然」と言う。それもそのはず、レーマン、トーレ、コール、ファブリゲス、ファン・ペルシー、アンリなど、アーセナル・サポーターは毎週ワールド・カップを観ているようなものだ。
ワールド・カップの直前、ブラジルのルーラ大統領は的を得た発言をしていた。「ブラジルは世界で最も素晴らしいプレイヤーを産出している」「しかし、私の意見を言わせてもらえば、ブラジルはもはやフットボールの国ではない」「今やフットボールの国とは世界の優秀なプレイヤーを買い揃えることのできるクラブ・チームがある国のことを言う」
現在、フットボールの国際化とはブラジルのような国から優秀なプレイヤーを引き抜いて、ひとにぎりのヨーロピアン・リーグに世界のタレントをかき集めることにある。そして、それはクラブ・レベルにおいて金満と貧乏クラブの格差を広げた。
しかし、それは国際マッチにはあてはまらない。確かに2006年大会の風はヨーロッパになびいた。しかし、再度そのトロフィーを勝ち取るのにまた数年かかるだろう。
ブラジルはスターを並べ、アルゼンチンは今大会で最も魅力的なフットボールを見せ、アフリカ諸国はその期待を大きく現した。彼らの多くはヨーロッパのクラブで貴重な経験を積み重ねて、母国のためにプレイしている。彼らの力ははみな国際レベルにおいてほぼ差はないのだ。そして、国際マッチはより深い意味をも含む。
先月、ブラジルがガーナと対戦した時、彼らの相手はガーナという一つの国ではなかった。ブラジルはアフリカ大陸全土を敵にしていたのだ。アフリカの人々はブラック・スターズの活躍によって一体となった。同じような現象はクラブ・ゲームでは起こり得ないだろう。
多くのクラブ・タイトルを手にしているマルチェロ・リッピ監督も、ベルリンでイタリアを優勝に導いた後に語っている。「これは、たとえようのない勝利だ」と、
20 Jul 2006

ワールドスポーツ

サッカー大好きな人のためのワールド・スポーツ情報。ニューヨーク、ロンドン、アムステルダムからのレポートを中心にお伝えします。