UEFA 2008-2009

Lacked the quality

昨年の夏、アヤックスに栄光の日々を取り戻すことを期待されて就任したマルコ・ファン・バステン監督が辞任を表明した。
ルイス・ファン・ハール監督が率いるAZアルクマールが優勝を決めて2週間。残りひとつのCLスポットをめぐってFCトゥヴェンテと2位を争っていたアヤックスだったが、先週末のスパルタ・ロッテルダム戦に4-0で敗れて最終節を待たずして3位以下が決定した。
3年以上の契約を残して辞任した44才のファン・バステン監督は今のメンバーと次のシーズンを戦うには自分のクオリティーが十分でないと説明している。
オランダ・カップには昨年11月に敗退し、UEFA CUPにもマルセイユに敗退した元ACミランのストライカーはアヤックス・サポーターの攻撃の的になった。監督就任から昨シーズンの先発メンバーの8人を失い、そして、冬のトランスファーでフンテラールをレアル・マドリーに移籍せざる終えなかったファン・バステン監督はそれでもアムステルダムでの1年を楽しんだという。
「その共同作業をみればアヤックスでの1年は有意義なものだった」「ただ計画通りに行かなかったのはアヤックスのトップ・チームの結果だけで、そしてそのチームの責任は私にある」とファン・バステン監督は語る。
これまでファン・バステン監督を支えてきたマネージング・ディレクターのRik van den Boog氏は彼の決断を尊重すると語っている。「マルコのように人として、またコーチとして自分を見つめることができるのは良いことです」「マルコが彼の持つすべてを与えても次のシーズンにより良い結果を得られる可能性がないと判断したのなら、それは尊重しなければならない」
急な知らせを受けて駆けつけたヨハン・クライフ氏は「彼はもっとオランダ・フットボールに貢献できたはずだ」「人は時として徐々に過去の照準を失うことがある」とファン・バステン監督の決断を悲しんでいる。
7 May 2009

ワールドスポーツ

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