ウルトラヒップ Ultra-Hip
East Village NYC
ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、ラモーンズ、世代は違うがマンハッタンにあるイースト・ヴィレッジをホームにしたアメリカン・アーティストは数多い。しかし、アメリカのすべての顔を持ち合わせる街と言えるイースト・ヴィレッジもここ数十年ですっかり様変わりした。犯罪が循環していた街も急騰する不動産価格と前市長ルドルフ・ジュリアーニの政策によってすっかりノーマルになった。・・・が、若いアーティストはブルックリンやN.J.に追いやられ、ナイト・スポットも転々とエリアを変えて行き、既成価値を否定してきた文化も、もはやイースト・ヴィレッジには無いに等しい。
先週、トンプキンズ・スクエア・パーク近くのナイト・クラブに彼女のバンド「The Jazz Passengers」で出演したDebbie Harryは「イースト・ヴィレッジはNYで最初に来た場所だった。生活するには安くて良い場所だったわ。今行われている開発ラッシュはアーティストを締め出すだけ」とその変化を皮肉っている。パンクの老舗「CBGBs」もレンタル価格の大規模な引き上げで立ち退きを迫られ、CBGBsを救うキャンペーンも始動した。
6 Sep 2005
