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United 93 in Tribeca

9月11日のテロ攻撃の映画「United 93」が初めてニューヨークで上映された。
上映されたのはNYのダウンタウンのストリート名をそのままフェスティバルの名前にしたトライベッカ映画祭(The Tribeca film festival)のオープニング。事件後にロウアー・マンハッタンの活性化のために映画祭を創立者したロバート・デ・ニーロは「この映画を見せないと言うのはあまりにも不自然だろう」と語る。
言うまでもなく「United 93」は乗客がハイジャッカーと格闘してペンシルバニアに墜落した旅客機。映画祭に出品された275本の作品の中には幾つかテロ攻撃に関するドキュメンタリーも含まれている。世界貿易センター(World Trade Center)で多くの犠牲者を出した消防士たちを辿った「Saint of 9/11」。また、犠牲者の救助にあたったボランティアに関する「The Heart of Steel」などがそれだ。
「United 93」を著作制作したイギリス人監督ポール・グリーングラス(Paul Greengrass)氏は言う。「トライベッカは最初にこの映画を上映する最も適した場所である」「この場所にこのフィルムを持って来るということは特別な名誉」「それは観衆をおびえさせ、落ち込ませる。しかし、私は我々がこの主題に栄誉を授けるためにベストを尽くしたことを知っている」
すでにアメリカ国内の幾つかの映画館では「United 93」の予告編が削除されている。デ・ニーロも「ある人は心の準備が出来ているだろうが、そうでない人もいる」と言うことを認めた。「もちろん、皆が気分良く鑑賞できるわけではない。しかし、4年半経った今、上映するのは正しいことのように思える」とも語る。
26 Apr 2006

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