ウルトラヒップ Ultra-Hip

Senegalese rap for boat people

セネガルのラップ・スター、DJ・アワディが夢をもとめて大西洋に漕ぎ出した若者達をラップする。
ウォロフ語でカヌーを意味するラップ・ソング「Sunugaal」。その曲のスライド・ショーには100Kmの彼方、木製のボートでカナリア諸島にたどり着いた惨めな移民たちの姿が写し出される。アワディはこのラップで国外に脱出する若者を止められない政府を非難する。
「仕事がもてると約束してくれた」「食料が得られると約束してくれた」「希望がもてることを約束してくれた」「しかし、まだ何一つ得ていない」「だからカヌーに乗って出て行くのさ」「もう一秒たりともここには居たくないんだ」「こんな地獄で暮すなら死んだ方がましだ」
アワディはセネガルの政治汚職と法律制度の問題をラップする。それでも彼は政治の舞台に入り込むことを拒否。大反響を受けている「Sunugaal」のサイトでもお金を儲ける気はないとアワディは言う。
モロッコの海岸警備が強化された後、セネガルの長い海岸線は移民達の主な出発地点だ。今年に入って1万人以上のアフリカ人がスペインへの不法入国を決行し、何千という人々が途中で溺れ死んでいる。その中にアワディの友人もいた。
「目を閉じるわけにはいかない」「僕たちは物事が良くなるように批判しなければならないんだ」「理論上、セネガルにも表現の自由はある」「一晩で変化は起きないけど、何時かは見えるようになる」「だから、ミュージシャン、政治家、社会全体で自分の役割を演じる必要があるんだ」そんなアワディのサイトは二日間で一万件以上のアクセスを記録した。
15 Jul 2006

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