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Last Night at CBGB

ニューヨーク・パンク・ロック伝説のライブハウス、CBGBがパティ・スミスの公演を最後にクローズした。
Patti Smith、Ramones、Blondie、Talking Heads・・・CBGBが見いだしたアメリカのロック・ミュージシャンは数知れない。しかし、30年以上営業し続けたクラブは賃料の高騰にそのリースを手放すことになった。
ここを「ひとつの'state of mind'」と表現した60才のパンク・シンガー、パティはステージの上で語る。「私たちは心の中にCBGBを持ち続けることができる」「そして新しい世代は彼らが演奏できる彼ら自身の場所を持とうとしている」「私たちがしたように、彼らは彼らで掃き溜めをさがし出してそこで演奏するだろう」
CBGBの正式名称は「CBGB OMFUG」(Country, BlueGrass, Blues and Other Music for Uplifting Gormandisers)。70年代、80年代初期、アメリカン・パンクの発祥地であり、発生地であったCBGBはパンク・ロック・ファンの聖地になった。かけ出しのバンドにはそこで演奏することは大きなステップになる。何千枚ものポスターやフライヤーが貼られた色あせたその壁はパンクの黄金時代からそのままだ。
「NY市がこのクラブが閉じることを黙認しているのは文化的犯罪だ」と、あるファンは言い、「パリ市がフォリー・ベルジュールの閉じるのを黙って見ているだろうか?僕はそう思わない」と問いかける。
高騰する賃貸価格はCBGBが位置するバワリー通りにある。クラブがオープンした1973年当時、周りはデス・ビルだらけの荒れ果てた地区だった。それが今は洒落たバーと百万ドルのアパートメントが建ち並ぶ高級住宅地。
オーナーのヒリー・クリスタルはCBGBをラスベガスに持って行くと公言いる。それが実現しなくてもCBGBのブランド名は残るのはずだが・・・なにしろ週末だけで$18,000分のT-シャツやキャップを売ったのだから。
16 Oct 2006

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