ウルトラヒップ Ultra-Hip

Stax returns after 30 years

アメリカの伝説のレコード・レーベル「Stax」が30年ぶりに復活する。テネシー州メンフィスで1959年、ジム・スチュワート(Stewart)とエステル・アクストン(Axton)の姉弟によって設立された「スタックス」は1961年に発売されたCarla Thomasの「Gee Whiz」以降、Mar-Keys、Otis Redding、そしてメンフィスが生んだ偉大なるインスト・グループ、Booker T. & The M.G.'Sなど数々のソウル、R&Bのヒット作を産み出したレーベルだ。
60年代当時にはアトランティック・レコードの傘下に入り、そのブルースとゴスペルをルーツにした南部独特のブラック・サウンドを全米に広め、北部の洗練されたモータウン・サウンドと共にソウル・ミュージック界に君臨した。
1967年、レディングが飛行機事故で他界するのをきっかけにアトランティックが配給から手を引くと、68年からはガルフ&ウェスタン社が全米での配給を担当。スタックスは新たなイメージを作ろうと「指をならすような」ロゴを作り、レーベルデザイン、配給元を変え、それまでソングライター、プロデューサーとしてスタックスを裏から支えてきたアイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)が映画「シャフト」のテーマを71年全米ナンバーワン・ヒットにする。
しかし、その後ヒット作を産み出せなくなったスタックスは1975年に倒産し、1977年に作品の権利はファンタジー・レコード(Fantasy Records)に買収された。そして、そのファンタジー・レコードも2004年にコンコード・レコードに買収されたのだが、ここに来て新しい曲でスタックス・レーベルの復活が企画された。
その企画に参加するアニメ、サウス・パークのシェフ(Chef)の声優でも知られるアイザック・ヘイズは「スタックスは常にそうでったように、常にソウル・ミュージックであるだろう」「そこにはまだやる事がたくさんあるから戻るんだ」「家に帰るようなものさ」という。
19 Dec 2006

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