ウルトラヒップ Ultra-Hip

Baalbeck International Festival

中東で最も古いフェスティバルがレバノンの東部にある古代遺跡バールベック(Baalbek)で行われている。
1955年、その文化遺産を世界に呼びかけ、多くの観光客を呼び込むために活動がはじまった祭典は、翌56年に「 La Machine Infernale」(地獄の機械)を携えたジャン・コクトーによって開会式がおこなわれた。以来、中東の数多くの紛争に巻き込まれながらも今日まで続いている。
7月上旬から1ヶ月以上続くこのフェスティバルの演目はクラッシック、オペラ、ジャズ、ロック、バレエ、演劇と実に多彩だ。過去にはチェリストのロストロポーヴィチ、ピアニストのリヒテル、バレエではルドルフ・ヌレエフ、モーリス・ベジャールなど各ジャンルの大御所アーティストたちが壮大なジュピター神殿やバッカス神殿を背景に出演している。ジャズ界からはハビー・ハンコック、ニナ・シモン、アーマッド・ジャマル、アイドリス・ムハマド、ジェームス・カマックなどなど。
今年はベジャール・バレエ・ローザンヌ(Bejart Ballet Lausanne)で始まり、ダヴィッド・フレイ(David Fray)、カラカラ・ダンス・シアター(Caracalla Dance Theatre)、ディープ・パープル(Deep Purple)、ロン・カーター・クインテット(Ron Carter Quintet)と続き最後はオランジュの野外オペラによる「La traviata」(椿姫)で締めくくられる。
3 Aug 2009

Ultra-Hip

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