30 years of Hip-hop
1979年の10月13日はヒップ・ホップ・ミュージックが初めてアメリカのビルボード・R&Bディスコ・チャートにチャート・インした記念すべき日だ。Sugarhill Gangの「Rapper's Delight」がその曲で、ヒップ・ホップの歴史はそこから始まったと言っても過言ではない。
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あれから30年、当時まだ十代の若者だったカメラマン、ジョー・コンツォ(Joe Conzo)さんはNYタイムズ紙に「生まれたてのヒップ・ホップを撮った男」として紹介された。
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その多様性が独創性のある文化を生み出したニューヨーク。サウス・ブロンクスでヒップ・ホップの生い立ちをフィルムに記録していたコンツォさんはその現実離れした世界を語った。
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「そのあふれるばかりのエネルギーは憂うつなブロンクスのリアクションだった」「僕たちは麻薬やギャンク、そして廃墟と化した街にうんざりしていた」「そしてヒップ・ホップは僕たちが発散できる唯一の方法で、それが僕たちの望みやりたいことを伝える方法だったんだ」
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いまやNYにはその軌跡をたどる観光ツアー「Hush Tours」があり、エール大学には「Hip-Hop Music and Culture」なる選択科目が設けられるほど、その音楽は市民権を得ている。
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現在FDNYの救急救命士の仕事をしているコンツォさんは暴力や女性を見下すような歌詞がある今のヒップ・ホップには受け入れられない部分が多くあるという。それでも46才になった彼は今でも自分はヒップ・ホップであると信じている。
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「僕はだぶだぶのジーンズをはくわけでもない」「でも、ヒップ・ホップが人々について語っている限り、ヒップ・ホップは全世界の人につながって行くんだ」
- 13 Oct 2009