Birds of a feather strung together
ロンドンのバービカン・アート・ギャラリー(Barbican Art Gallery)で小鳥を使ったインスタレーション作品が公開されている。この空間芸術を制作したのはフランス人アーティスト、セレスト・ブールジエ・ムジュノ(Celeste Boursier-Mougenot)氏。
-
演劇作曲家として養成を受けたセレストはギャラリーの視覚スペースにプラグが差し込まれたギブソン・レス・ポールやシンバルを置き、その部屋にキンカチョウ40匹を放した。小鳥たちはアトリエの中を飛び回り、エレキ・ギターをかすめたり、弦の上に飛び乗ったりする。ある観客は「Sonic Youth」のようなサウンドだと言い、またある人はロックバンドのサウンドチェックのようなサウンドだとも言う。
-
ギャラリーのキュレーター、リディア・イー女史は「あなたは自分の足音から鳥の鳴き声を聞き始め、ギターサウンドも聞くかもしれません」「それはそこにどれくらいの人がいるかによって変わります」「もし彼らが小鳥に近づきすぎれば、それは飛び去ってしまうでしょう」「そしてその小鳥がシンバルの上に着地すればその音を聞くことが出来ます」と、その視覚聴覚の体験を説明する。
-
セレストが小鳥を使ってインスタレーション作品を制作し始めたのは10年前。最初は針金のハンガーやピアノ線、金属のボールなどを使用していた。彼は日々の生活の音に我々はもっと注意を払うべきだと提言している。
-
アトリエではランダムなサウンドが飛び交う中、彼はギターのチューニングやエフェクターの調節をする。ギャラリーによってYouTubeに投稿されたこのインスタレーションのビデオ・クリップは52,000回以上再生された。
-
セレストは1才の息子が娘のエレキギターで遊んでいたときのことを話す。「それはまるで実験的音楽のようだった」「我々は人として常に自然と意味をなそうとしています」「そしてもし何かが部分的に音楽に聞こえるなら、私は我々ははっきりとした結論を出すと思います」
- 27 Feb 2010