オーガニック

Organic 2006

African flood rescue
大洪水の被害を受けているソマリアとその周辺地域に国際支援機関が大規模な救援活動を始めた。
アフリカの角(The Horn of Africa)と呼ばれている地域、ソマリアの中部と南部、そして隣接するケニアとエチオピアに住む延べ180万人がここ数週間の豪雨の影響で被害を受けている。同地域でこの3週間に80人が死亡。ソマリアでは洪水によって暴れだしたワニによる犠牲者が9人にのぼるという。
2003年にも大洪水が起こったこの地域、国連は今回の被害がこの50年で最悪であると発表。大雨はいくつもの川を溢れさせ、橋を破壊し、道路を洗い流し、町や村を水浸しにしている。
最も被害が大きいのはシェベレ川(Shebelle)とジュバ川(Juba)の流域で、その範囲は肥沃な農地をも含んでいる。救援隊員の報告によれば、被害にあった人々はワニの襲撃を避けるために木によじ登ったり、町を逃げ出したりしているという。
また、ソマリアのジュバ川とケニアのタナ川(Tana)が洪水のために結合し、ケニア北東部にある3つの難民キャンプを押し流した。そこに暮す8万人のソマリア難民たちは高地への移動を余儀なくされている。難民救援センターのあるガリッサ(Garissa)はほとんどが浸水し、20人が行方不明だと報告している。
これらの地域は長い間干ばつに悩まされていた。その結果、固まった地面は大量の雨を吸収できなくなっている。
干ばつによって枯れた作物が今度は洪水によって破壊され、洪水の後にも病気や飢餓によって多くの犠牲者がでるだろう。まだ数週間、大雨の予報は変わらない。
21 Nov 2006