オーガニック
Organic 2006
- Protected rainforest
アマゾン流域に位置するブラジル北部のパラ州。その広大な熱帯雨林の保護区に新しいエリアが加わる。
- 北部パラ(Para)州におけるそのエリアは16万4千平方キロメートル。その面積は北海道の2倍以上。そこには何千という野生動物が生息し、熱帯雨林本来の生態系が保たれている。熱帯雨林保護活動家は今回のパラ州知事が提出した保護議案は近年における最も重要な議案のひとつであるという。
- 1970年以来、ブラジルのアマゾンで伐採された熱帯雨林の面積はおよそ60万平方キロメートルとも言われている。その広さは日本と朝鮮半島を合わせたほどに広い。この議案が実施されれば、伐採と農地開発で失っている広大なアマゾンの熱帯雨林は守られるだろう。
- 議案にある9つの新しいエリアは既存の保護区と結合し、ガイアナ、スリナム、仏領ギニアの国境沿いに列ぶ北部アマゾン一帯の保護区を構成する。それは地球上の熱帯雨林湿地帯の25%以上というグローバルな優先保護区域でもある。
- とくに長い地質時代から浸食を受けて平坦化し、地球上の真水の20%が流れているといわれるガイアナ・シールドでは熱帯雨林の90%はそのまま残る。そこには絶滅寸前のオンサと言われるヒョウやクロクモザル、オオアリクイ、オオカワウソなどが生息する。
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コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)とパラ州政府は「これは熱帯雨林保護区の創造に向かって、歴史上かつてない業績である」と語っている。
4 Dec 2006