ウルトラヒップ Ultra-Hip

Steve Reich @ 70

現代音楽の作曲家スティーヴ・ライヒの70才を祝うイベントがNYの各地で開催されている。
反復的なパターンと徐々に展開するパーカッシブなリズム。スティーヴ・ライヒのミニマルミュージックはローラ・ディーン(Laura Dean)を始めとする多数の振付師を鼓舞してきた。
「70才を迎える日を楽しみにしていた」というライヒ。誕生日である10月3日、BAM(Brooklyn Academy of Music)で行われたオープニング・イベントでは、ステージ上でベルギーの振付師アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル(Anne Teresa De Keersmaeker)から白い花束が贈呈され、ライヒは観衆の声援に答えた。
ケースマイケルのパフォーマンスは優美な厳格さで「Violin Phase」「Piano Phase」「Come Out」「Clapping Music」の「four movements」を披露。彼女らのきめ細かな動きはライヒの代表作とシンクロする。
そして、イギリスの振付師アクラム・ハーン(Akram Khan)がライヒの最近の作品「Variations for Vibes」「Pianos and Strings」を披露。ハーンのパフォーマンスは18人のミュージシャンで構成される「London Sinfonietta」の目の前で行われ、ハーンとステージを共有する南アフリカのGregory Maqomaと韓国のYoung Jin Kimは力強い美しさで観客を魅了した。
ライヒにとって公演後のスタンディング・オベイションはどんなバースデイ・ケーキよりも勝ったに違いない。
10 Oct 2006

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